名古屋大学ライティングセンター

基本理念

名古屋大学ライティングセンター(名ライティング)は、語学のスキルではなく論理的に考えるためのスキルを向上することで、学生の論文執筆を支援することを目的としています。また同時に、学部生のレポート執筆も支援の対象としています。

名古屋大学ライティングセンターの特色

学術論文の最大の目標は、論文の主張に対する論理的な根拠を示すことによって、論文の主張を受け入れるように読者を説得することです。名古屋大学ライティングセンターは、このような考え方のもとに設立されました。ライティングセンターの教育は、学生が論理的に考え、自分の考えを明確に表現できるようになることで、その成果を論文として出版できるようになることを目指しています。

メイ-ライティングの基本理念図

論理的ライティングの循環プロセス法

論理的ライティングの循環プロセス法(LWPC)とは、学術論文作成を支援するため設計された独自性の高い教育方法です。特に、執筆と思考の間のギャップを埋めることを目的としています。LWCPは、4つの循環的なステップから構成されています。第1ステップは、自分の研究の重要な主張をまとめ、主題文として一文で明確に表現することです。第2ステップは、その主題文に説得力のある根拠を与える前提を見つけ、自分の主張に対する論理的なアーギュメントを作りあげることです。第3ステップは、第1ステップと第2ステップの結果を結合し、研究の背景、課題、方法と結果の間の論理的な関係を簡潔に示すようなアブストラクトとしてまとめます。第4ステップは、第3ステップをより詳細に行います。(a)研究を行った背景(序論部分)、(b)どのように研究を行ったか(方法部分)、何を研究で明らかにしたのか(結果、考察部分)、(c)将来どのように研究を進めるのか(最終部分)を詳細に説明し、アブストラクトを論文全体へと発展させるのです。この4つのステップを繰り返すことで、論文の執筆を進めていきます。

論理的なライティングの手順のサイクル

名古屋大学ライティングセンターのスタッフ

ライティングセンターには、論理的思考ならびに英語、フランス語、中国語(普通語)、日本語についての知識を持った教員が在籍しています。また、チュートリアルのスペシャリストやTAである大学院生もライティングセンターのメンバーです。